6.“アレルギー”や“アトピー性皮膚炎”をどう捉えたら良いのだろうか?

  殆どのお母さんにはアトピー性皮膚炎アレルギーと思えるようなのですが、喘息花粉症アレルギーの仲間であることは認めがたいようです。
  こちらからお母さんに「お父さんやお母さんや他のお子さんにはアレルギーはありませんか?」とお聞きしますと、殆どのお母さんが「何にもありません!」とお答えになります。しかし、重ねて「喘息花粉症鼻炎滲出性中耳炎もありませんネ」とお聞きしますと「それはあります」とおっしゃるケースがあまりにも多いのです。「それもアレルギーなのですよ!」とお話しても、「余計なお世話よ!」と言わんばかりのものすごく嫌な顔をされます。そう言えば、仙台にあるアレルギー治療に熱心なお医者様も言っていましたっけ。風邪を引いて、初めて来院されたお子さんのお母さんに「風邪の治療よりも必要だけど、アレルギーもあるからそちらも気を付けた方が良いですよ」と言おうものなら「もう2度目は来ない!」と。
  多くの人達がアレルギーという言葉に、必要以上に強いアレルギー反応を示すのはどうしてなのでしょうか? 私には
自分の身体の“危険”をいち早く教えてくれているアレルギーがこんなにも嫌われる理由が判りません。

 多くの小児科のお医者様や皮膚科のお医者様は「アレルギーアトピー性皮膚炎とは違う!」と、おっしゃいます。又、「一部の小児科の先生は何でもかんでもアトピー性皮膚炎と言い過ぎる!」とか「アレルギーがあったとしても、食べものによりアレルギーを起こしている子はほんの僅かだ。殆どの子は食べものにアレルギーがない(=食べても反応が出ない)のだから、食事制限は極力すべきでなく、例え、食べものにアレルギーがあったとしても、それは最小限にとどめるべきで、出来るだけ早く解除する(食べるようにする)方向で取り組むべきだ」と、おっしゃいます。
 しかし、俗に言う“アレルギー疾患”とは考えられていない症状ででも、現実にある食べ物を食べることによって、自分の生活や健康を害されていることを実感している人達がいることも事実です。又、自分の精神状態や健康状態と食べものとの因果関係を実感出来ていない人も大勢いらっしゃいます。低体温、偏頭痛を含む不定愁訴、動悸、生理不順、イライラ、下痢、眠気、だるさ、一部の記憶がなくなる等の症状がそれに該当致します。
 角田先生は「アレルギーアトピー性皮膚炎が、同じものであっても違うものであっても、そんなことは大きな問題ではない。そこにアレルギーが原因と疑われる“症状”がある以上、アレルギーがあると考えて治療していく(=生活を改善していく)ことが最善の方法」だと考えていらっしゃいます。そして、その方法こそが、環境の悪化を抑え、「アレルギーっ子のみならず、より多くの人達の健康を守ることにもつながる」と確信していらっしゃるのです。

 角田先生アレルギーの有る無しに関係なく、私達“日本人”が食べるべきもの・すべき生活を基本」として指導されていますその上にアレルギーの検査結果や検査では何も出なかった場合でもその症状や両親の生活歴・現在の生活環境等から判断して、色々な面で気を付けていくように指導されます。それが、先ほども言いましたように「健康に生きていく最善の方法」だとお考えだからです。只、闇雲に様々な食べ物を禁止している訳ではないのです。しかし、それを理解出来ない人達からは「角田先生はあれもこれも食べてはいけないと言う!」との悪評を流されています。今のお母さん方にとっては、例えそれが身体に悪いものであったとしても、自分や子ども達の好きな食べ物を禁止し、食事を手作りにする様に指示する角田先生は鬼か敵にしか見えないようです。又、間違いだらけの“現代栄養学”を自分の都合の良い部分だけを抜き出して、“保身”に奔走しています。しかし、先生のお考え・治療法の一番の実践者は先生ご自身です。患者さんに言っていること、求めていることは先生ご自身がなさって試し、確信をもって実践していることです。「患者さんには厳しく言うけど、ご自分は何もしていない」先生とは違うのです。だから、信頼できるのです。先生は本当に子ども達が好きで、子ども達が健康のまま、充実した一生を送ってくれることだけを願って日夜頑張っていらっしゃるのです。もっともっとお子さん達との時間も持ちたいでしょうに……。その優しさと、懸命に指導して下さっている一途さを実感できる重症の子達のご両親とは「一生先生とは離れられないね」とか「一種の宗教みたいなものだね」、「角田教だね」なんて、言いながら笑っています。実際、旦那さんを単身赴任させて、お子さんとこちらで生活しているご家族もいるくらいです。

 先生のご指導は日常生活の細部にわたっております。患者さんへの指導手引き書『アレルギーっ子の生活百科』には“アレルギー”の基本的な考え方、料理の仕方・食べ方(離乳食・日常・体調の悪い時等)、飲み水、お風呂の入り方、洗剤、掃除の仕方等々から環境ホルモン・ダイオキシン・化学物質過敏症対策まで書かれています。これほど一般向けで、具体的な対策が書かれている本は他には無いと思っています。

−詳細は《角田先生のコーナー》で順次公開していきます。ご希望の方には【旧版】が送料・消費税込みで2,440円(A4判 P.312)、【新版】が送料・消費税込みで3,215円 (A4判 P.343)で当店でも販売しておりますので、ご希望の方は『10.メッセージをどうぞ!』からお申し込み下さい。

  先ほども書きましたが、先生のご指導は先生が全てご自分で確認し、実践されていることばかりです。食事も然りです。布団への掃除機掛け然りです。先生はお休みの日にはお子さん達と料理もします。ですから、食事の指導が出来るのです。私はかねがね「食事の指導の出来ないお医者様は家で料理をしていないからだ!」と考えておりました。実際、私の知っている食事の指導をされているお医者様は皆さんご自分でも料理をしていました。
  しかし、殆どのお母さんは「忙しくて時間が無いので、先生の言うようには出来ない!」と最初から逃げてしまいます。私はそうした時は「しようとしまいとそれはあなたの勝手。苦しむのは先生や私の子どもではなく、あなたの子どもなのだから。」と冷たく言います。実際の話し、先生や私がいくら必死になったところで実際に行うのはお母さんはじめご家族の方々です。その人達が「出来ない!」と言っている以上私達に出来ることはありません。しかし、よ〜く考えて下さい。お子さんが努力する前から諦めていたらあなたは何と言いますか? グズグズと愚痴をこぼしている人を見てどうお感じになられるでしょうか。私はそういう人は嫌いです。「見苦しい!」とさえ感じ、とても尊敬できません。これは、お子さんがあなたや他の大人を見る時にも感じていることだと思います。ですから、「でも、今は先生の言うことを完璧に出来なくたって良いと思う。取り敢えず出来るところから始めて、お子さんの症状を見ながら判断したら。ここまではやるべきことがあるんだってことさえ判っていれば、例え、すぐに良くならなくても、未だ治すための方策が残されているんだから希望が持てるでしょう?」と付け足してはおきますが……。
  最初から完璧にできる人なんていません。全て試行錯誤しながら、一歩一歩確実に歩いていくだけなのです。それを途中で飽きてしまったり、諦めてしまう人、遊ぶことや自分のことでは一生懸命になれるのに、自分以外の人のこととなると面倒臭がっている人には私も「教えるの面倒臭い!」です。ましてや可愛い我が子のためではないですか。それが「出来ない!」で済ませられるような人達でしたら、こちらからも「ご利用戴かなくて結構です!」と言いたくなってしまいます。

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