毎日新聞−2001年(平成13年)05月18日(金)

障害者向けHPを開設
県が民間団体、企業と連携

 県は今月からホームページ「みやぎバリアフリー・ナビ」を開設した。行政、民間団体、企業などの情報を集め、手軽に調べられるようにする目的。国体情報も盛り込み、秋に県内で開催される第1回全国障害者スポーツ大会に弾みをつける考えだ。
 県夢プラン推進室によると、自宅でできるインターネットは障害者の貴重な情報源のため」普及率は高い。ホームページには、民間の約80のボランティア団体などが参加。@施設情報・福祉マップ情報A観光情報B情報支援−などの項目があり、車いすで入ることができる映画館や、車いす用のタクシー情報、住宅・福祉用具など、写真付きで解説している。障害者スポーツ大会の情報も、施設内杏だけでなく、交通手段も詳しく掲載されている。
 ホームページの運営は、ボランティア団体「バリアフリー国体を応援する会」(巴雅人代表)が県の委託で行う。メンバー約20人の半数が身体障害を持つ同会に、使用者の視点で情報を整理してもらうためだ。副代表の広岡馨さん(44)は「従来は、施設内の工夫は掲載されても、『その施設に行くにはどうしたらいいか』が欠けていた。実用的なページにしたい」と話している。目の不自由な人に向けた音声ガイドなども考えているという。
 同推進室の今野光則室長は「行政、民間、企業がバラバラに行っていたことを有機的に結びつけ、『福祉先進県』のステップアップとしたい」と話している。
 ホームアドレスは、http://www.b-freenavi.org                                  【野原 大輔】

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