毎日新聞−2001年(平成13年)05月17日(木)

禁煙ガム 処方箋なしで販売
−武田薬品 年内にも 大衆薬として−

 武田薬品工業は16日、米製薬大手ファルマシアの禁煙補助薬「ニコレット」を一般大衆薬として国内で独占販売する権利を取得したと発表した。武田薬品は厚生労働省の認可が得られ次第、年内にも発売する。ニコレットは、ニコチンを成分に含むガムで、禁煙による禁断症状を緩和して喫煙者の禁煙を手助けする。禁煙補助薬の服用にはこれまでは医師の処方箋が必要だったが、一般の薬局、薬店の店頭で購入できるようになる。
 ファルマシアは、94年からニコレットを国内で医療用医薬品として販売してきたが、欧米ではすでに大衆薬として通常の薬局、薬店で購入するのが一般化しており、昨年8月に大衆薬としての承認申請を出していた。

『ライト』『マイルド』使用禁止  たばこの包装 EU法案承認 JT「法的措置検討」 【ブリュッセル16日=三井美奈】

 欧州議会は15日、欧州連合(EU)域内で販売されるたばこパッケージに、「ライト」や「マイルド」など、健康への被害が少ないとの印象を与える言葉の使用を2003年9月から禁じるEU法案を承認した。
 同法案は、たばこ会社に@包装箱の表側の30%以上、裏側の40%以上を割き、喫煙の弊害を警告A「たばこは死を招く」など健康被害を強調−なども義務付けている。法案は昨年6月、EU保健相理事会で採択された内容を修正したもの。法案は同理事会の承認を経て、来年秋に発効する。
 これに対し、欧州での「マイルド・セブン」販売拡大をめざす日本たばこ産業(JT)側は同日、「正式登録された商品名使用を禁じる内容。あらゆる法的措置を検討する」とする声明を発表した。同社によると、EU内では現在、同社製品「マイルド・セブン」「マイルド・セブン・ライト」が主に航空免税店で販売されている。

2001年05月のニュースのindexページに戻る