毎日新聞−2000年(平成12年)10月27日(金)

金づち殴打事件

少年院送致決定       千葉家裁支部

 千葉県野栄町の町立中学3年の少年(14)が9月、同県八日市場市の路上で同市立中学1年の男子生徒(12)を金づちで殴打した事件で、千葉家裁八日市場支部は26日、殺人未遂容疑で送致された少年を初等少年院送致とする保護処分を決定した。安藤宗之裁判官は「酒鬼薔薇聖斗の影響を脱していないとうかがわれる側面もあり、矯正施設に収容し教育する必要がある」と理由を述べた。

 同支部が認定した非行事実によると、少年は9月16日、同市内の路上で、自転車で通り掛かった男子生徒に背後から近付き、持っていた金づち(長さ約30a、金属部分の直径2.5a、長さ約8a)で頭を殴り軽傷を負わせた。

 少年は事件後、現場近くの民家に自首。千葉地検八日市場支部などの調べに対し非行事実を認め、「酒鬼薔薇聖斗と同じことをすれば、みんな自分を怖がるようになると思った」と供述していた。

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