アレルギーっ子の生活

<06-24      2001年08月14日(火)公開>

【アナフィラキシーの初期症状としてのじんましんの対処法】

 じんましんは体に合わない食品・化学物質(薬、食品添加物など)、毒物、細菌やウイルスがつくりだした毒素などが原因でおこります。アナフィラキシーの始まりのことがあるため、出始めたらおさまるまでじっと待ち、アナフィラキシーになりそうなら、その対策をします。
 接触したり食べたりしたあと15〜30分ではじまり2時間ほどで終わるタイプと、半日ぐらいたってから始まり、2〜3日をピークに1週間ほど出続けるタイプがあります。
 まずは、原因と思われるものを食べないようにします。症状が始まる前、1日分の食べたもの、やったこと、行った場所を書いておくと良いでしょう。

●体が温まるとじんましんは出やすくなります。熱いお風呂の長湯は禁物です。ぬるめのお湯にあまり皮膚をゴシゴシ擦らないようにして入ります。運動をすると体が温まり、激しい症状を起こすことがあります。安静にしましょう。

じんましんの時避けるもの 熱〜いお風呂(ぬるめのお湯で、余り擦らないように、そ〜っと入る)、運動(身体が温まるとひどくなります。安静にしていましょう)

●仮性アレルゲン(じんましんを起こす化学物質を含んでいる食品)はなるべく食べないようにしましょう。

仮性アレルゲン
野菜:タケノコ・ヤマイモ・ソバ・トマト・ナス・エノキダケ
    ピーナッツ・里芋・クワイなど
果物:バナナ・キウイ・パイナップル・メロン
魚介:サンマ・冷蔵タラ・塩漬けサケ・カレイ・スズキ
    イカ・タコ・アサリ・ハマグリ・エビ・カニ
肉類:牛肉・とり肉

●じんましんをひどくさせるので次のものは避けます。
     @刺激物:トウガラシやコショウなど辛い香辛料の取りすぎ
     Aアルコール:日本酒・ビール・ウイスキーなど酒類、オロナミンC・強壮剤などドリンク類
     B揚げ物など油を多量に使った料理、油を使った加工食品

●じんましんの原因となるので次のものは口にしないようにします。

     @発色剤・人工香料・人工着色剤など食品添加物の入った加工食品
     A解熱鎮痛剤

●じんましんを起こしやすい方の腸内には病原性のある大腸菌が高率に見つかります。腸の抵抗力が低下して病原菌が住み着き、腸内を乱しているため、わずかにアレルギーのある物質でもじんましんを起こしてしまうようです。甘いものを避け、野菜を煮た汁物、ご飯をきちんと食べましょう。(病気の時の食べ方を見て下さい)

●次のような場合はじんましんから全身・重症型のアナフィラキシーになっていく可能性があり、すぐに病院を受診しなければいけません。
    @息苦しく、呼吸困難が始まったとき(気管支喘息発作の合併)
    A意識がだんだん遠くなっていき、気を失ってしまった時
    B血圧が下がり、脈を触れにくくなった時、または脈が乱れてきた時
    C全身がむくみ、全身に赤みが出てきた時
    D吐き気や下痢がひどい時

「アレルギーっ子の生活」最新ページ戻る       第6章『アナフィラキシー』のindexページに戻る       前ページ(No.06-23)に戻る       次ページ(No.06-25)に進む