アレルギーっ子の生活

<04-30      2001年08月26日(日)公開>

【除去食療法中の一般的注意】

 みそ・しょうゆや油、お菓子などの代用食品はアレルギー用品の店(坂総合病院ではアレルギー用食品の店「はじめのいっぽ」)で取り扱っています。

●アレルギーの強さの「軽」/「中」/「強」は個人差があり、目安として使います。

●家の中で除去食療法をしている人がいる時は、他の家族も極力同じ食事をとるようにします。微量の混入でも症状が出たり、症状が改善しないことがあります。例えば、卵を食べたお皿に洗い残しがあり、そのお皿を使ったら湿疹がひどくなった。お母さんが卵を調理した手で子供に触り、湿疹になってしまったなどです。
 特に、フライパンについた油は取り除けませんので、油は家中でアレルギー用油だけを使い、他の油や油を含んだ食品は調理しないようにします。

●食品を買う時、使う時は成分表示をよく見るようにしましょう。ただし、成分表示に書かれてないけれど混入しているものもあるので注意して下さい。
 加工食品には、製造過程で同じ生産ラインや同じ保存容器を使うことなどによって、数%程度、他の成分が微量混入する場合があります。例えば、シャーベットに数%の牛乳が混入する場合がありますが、表示はありません。しかし、敏感な人はこの量でもアレルギーを起こしてしまいます。なるべく加工食品は避け、原料から作ることを心がけましょう。

●除去食は人によって除去の程度が違いますが、大豆油・植物性油脂の入った加工食品は、食品添加物の使用も多く、すべての人が気をつけるようにしましょう。
 ハム・ソーセージ類は牛乳・卵・植物性油脂の使用に加えて、食品添加物の使用が多く、動物性脂肪の量も多いため、なるべく食べないようにしましょう。ソーセージは手作りで、ハムは焼き豚やチャーシュウ(豚肉をしょうゆ、塩、ねぎ、しょうが等で煮込んだもの)などで代用します。食べる場合は、成分表示をよく見て、添加物、特に発色剤(硝酸塩、亜硝酸)、保存剤などに注意して買うようにしましょう。

おやつですぐ手に入る市販品は       
季節の果物
干しいも・ふかしいも(自宅でふかします)
干し柿(漂白剤に注意)
おだんご(あずきあん、しょうゆに注意)
しょうゆせんべい(しょうゆ・焼き網に塗られる油に注意)
寒天(食品添加物注意)
アメ(着色剤や牛乳注意。食べる量に注意)
果汁ジュース(牛乳注意、輸人果物の農薬に注意)
スポーツドリンク(人工香料、カフェインなど添加物注意)

  などがあります。

●おやつは「小さなごはん」と考えると、おにぎりやおせんべい(原材料の米、しょうゆ、海苔はおにぎりと同じ)、芋などで良いのです。無理に「お菓子」を食べる必要はありません。

●食べ物は未消化の状態で体内に吸収されるとアレルギーを起こしますが、よく消化された状態ではアレルギーを起こしにくくなります。よく噛み砕く、よく熱を加える(遠赤外線を使うと尚良し)、よく発酵・醸造するなどでアレルギーを起こしにくくなります。

アレルギーを軽くする条件
      よく噛み、唾液と混ぜ合わせること
      よく熱を加えて調理すること、よく煮込むことが基本→おかゆや野菜スープ
      よく発酵・醸造すること→みそやしょうゆなど

アレルギーを強くさせる条件
      あまり噛まず、そのまま飲み込んでしまうこと→牛乳や卵製品など柔らかい食品、ジュースなど
      生の状態でたべること→刺し身や生野菜、ジュース果物

●例えば、アレルギー用のミルクは牛乳の蛋白質を使っていますが、牛乳の蛋白質を加水分解してアミノ酸まで分解し、アレルギーを起こしにくくさせてあります。

<当店以外のアレルギー用食品のお店>
辻安全食品
〒167-0051 東京都杉並区荻窪2−41−12
電話 03-3391-6261
FAX 03-3391-6274
URL http://plaza16.mbn.or.jp/~tsuji_anzen/
グリーンファミリー
〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿1−7−10 山下ショッピングセンター内
電話 03-3442-7918
FAX 03-3443-4227

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