アレルギーっ子の生活

<03-19       2000年12月11日公開>

【寝具のダニ抗原量調査】

ダニ抗原量 クラス判定 1.極めて少ない<0.5(μg/g fine dust) 2.少ない 0.5−2.0 3.やや少ない 2.0−10 4.多い 10−50 5.極めて多い>50
敷布団のダニ抗原量
掛け布団のダニ抗原量
毛布のダニ抗原量

 寝具に掃除機をかければダニのアレルギー症状は軽くなります。どのくらいの効果があるのでしょうか?そこで寝具のダニ抗原量(ダニの虫体と糞のアレルギーを起こす物質の量)を掃除機を掛けているアレルギーっ子本人(我が家の長女)と家族(母+乳児、祖母)、全く寝具に掃除機を掛けていない独身青年、保育所、病院内の患者さん用フトンについて測定してみました。

 ダニ抗原量の測定は(株)LCDのダニ検査セットを使い、家庭用掃除機で1u5分間寝具のほこりを集め行いました。ヤケヒョウヒダニ(DerpT)とコナヒョウヒダニ(DerfT)が別々に測定できますが、グラフは2つをまとめて総ダニ抗原量(DerT)として表示しました。季節はダニが増殖している梅雨時期から夏・秋は避け、ダニの数が安定している11月から3月にかけて測定しました。

 使用していた寝具は、病院病棟患者さん用掛けフトンが防ダニシートで防ダニ綿を使った寝具ですが、他は普通の木綿と化学繊維を使ったフトンです。我が家の長女の寝具は木綿のフトンです。毛布は我が家のものは木綿を使った綿毛布、他はアクリル製の毛布です。

★敷きフトンのダニ抗原量★―寝具に掃除機を掛けているかいないかでダニ抗原量はかなりの差がありました。掃除機を掛けないとダニに感作されアレルギーを起こすと言われる2(μg/gほこり)をほとんどが越えていましたが、掃除機をかけているフトンはすべてそれ以下でした。喘息発作などアレルギー症状を起こすと言われる10(μg/gほこり)以上は、独身医師の寝具でみられました。乳児がいるとダニ抗原量は増えることがわかりました(図の母と乳児)。

★掛フトン・毛布のダニ抗原量★―敷きフトンと結果はほぼ同様で掃除機を掛けていればダニ抗原量はかなり減ることがわかりました。

★まとめ★−掃除機をかけていない寝具にはダニのアレルギーを起こさせるのに十分な量のダニ抗原がありました。反対に、掃除機をかければダニはかなり減らせることがわかりました。病院で新しく購入した防ダニフトン(病院の入院患者さん用掛けフトン)はほこりの量は極端に少なかったのですが、ダニ抗原量は多く、高濃度のダニ抗原が付着していたものと思われました。フトンを保管しておいた場所の問題でしょうか?入院してくるアレルギー患者さんのことを考えると、やはり掃除機をかけることが必要と思われました。この調査の後、ダニアレルギーの強い人が入院したときは寝具に掃除機をかけるようにしました。すでに、ソバアレルギーの人のために、410床の病院全体でソバガラ枕は使わないようにしてあります。

寝具のダニ抗原量は、大阪にある(株)LCDにお願いすると数千円で測定できます。電話06-971-1338(株)LCD。

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